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- オーナーのための意思決定できる事業承継, 第3章 自社株対策の具体的方法
- 3-4.高収益部門の分社化
3-4.高収益部門の分社化
会社の事業のうち高収益部門を分社化することで、次のよう
な効果が期待できます。
(1) 高収益部門を後継者の会社に事業譲渡する場合
後継者の会社の株価は上昇しますが、オーナー所有の会社の株価は下がり
ます。
(2) 高収益部門を会社分割により子会社化する場合
新設子会社の株価は上昇しますが、親会社の株価は低く評価できます。
(1) 高収益部門を後継者の会社に
事業譲渡する場合
後継者が新設会社を設立し、そこ
に、高収益部門である製造・販売部
門を事業譲渡します。
この結果、事業譲渡後は、後継者
の会社(新設会社)の株価は上昇し
ますが、オーナー所有の会社(A 社)
の株価は低く評価できます。
(2) 高収益部門を会社分割により
子会社化する場合
100%子会社を新設すると同時に、
高収益部門である製造販売部門を、
その子会社に移転します。この会社
分割により、現在のA社は、本業を行
う新設子会社の持株会社となります。
この結果、新設子会社の株価は上
昇しますが、親会社であるA社の株
価は低く評価できます。